3D-2
携帯電話で構成したセンサネットワークにおける統計量集計のための通信制御方式の実証実験の評価
○西村康孝,茂木信二,吉原貴仁(KDDI研)
本稿では、これまでに筆者らが提案している通信制御方式の実証実験の評価結果を報告する。
提案方式は、携帯電話で構成したセンサネットワークにおいて、冗長なセンサ情報の送信を回避して統計量を集計することができる特徴を持つ。
提案方式の有効性を評価するため、同方式に基づき、10台の携帯電話を通してユーザの移動距離の合計値をサーバで集計するシステムを実装した。
実証実験では、10人の子供が大規模なショッピングモール内を歩き回り、その際の移動距離の合計値が増加するに従い、バーチャルのクリスマスツリーが成長するイベントを実施した。
実証実験で得られたデータを用いて、集計した合計値の精度と、携帯電話の送信頻度の観点から、提案方式の有効性を評価した結果を述べる。