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モデル生態系における最小存続可能個体数と絶滅
○中桐斉之(兵庫県大),向坂幸雄(茨城県医療大),泰中啓一(静岡大)
環境の変化によって起こる絶滅について、生存可能な最小の個体群密度という観点からモデルを用いた解析を行った。
モデルの生物には雌雄の区別のない雌雄同体種とし、二次元の格子モデルを用いて、環境が変化する際にどのような個体群動態、空間パターンを示すのかシミュレーションによって解析を行った。
今回は 1種系であるコンタクトプロセスにおいて、出生プロセスに変更を加えて発展させた1種系局所相互作用モデルを用いることとした。
また、これに対して、空間の位置関係に依存せずに増殖が可能な大域相互作用モデルを導入して比較を行った。その結果、両方のモデルにおいて最小生存可能個体密度以下で絶滅するというアリー効果がみられた。