2ZB-5
複数デスクワーク同時進行中の割り込み拒否度推定に向けた頭部運動の分析
○安部亮介,田中貴紘,藤田欣也(農工大)
頭部運動は注視対象の移り変わりなどを反映し、作業者の割り込み拒否度との関
連が指摘されていることから、情報提示タイミング制御への応用が期待される。
しかし、PC作業とペーパーワークのように複数の作業が同時進行する環境では、
注視対象が複数となるため、頭部運動に基づく拒否度の推定が困難になる。そこ
で、3次元モーションキャプチャシステムを用いて、デスクワーク時の頭部運動
データとその際の割り込み拒否度の評価値を連続的に収集し、頭部の回転や位
置、頭部運動の履歴に着目して分析を行った。その結果、複数作業が同時進行す
る際に特有の頭部運動傾向の存在が確認され、同時並行作業の識別と拒否度推定
の可能性が示唆された。