2Q-3
移住の少ない分散遺伝的アルゴリズムにおけるエリート保存方式の検討
○佐藤一法,吉野純一,内田 健(サレジオ高専)
分散遺伝的アルゴリズムを並列計算機に実装する場合,計算ノード間通信による移住が並列化のボトルネックとなる.しかし,分散遺伝的アルゴリズムにおいて安易な移住量の低減は解探索能力の低下をまねく.本稿では,移住量を決定するパラメータのうち移住間隔を拡張したときに,解探索能力が低下する原因の一つとしてエリート個体の保存方法に着目し,エリート個体の保存方式の違いが移住間隔を拡張した分散遺伝的アルゴリズムの解探索へおよぼす影響について検討する.数値実験では,目的関数,母集団の分割数の観点で調査する.