1ZF-8
立体構造情報を用いたドッキング計算による大規模タンパク質-RNA間相互作用予測手法
○大上雅史,松崎由理,秋山 泰(東工大)
タンパク質-RNA間相互作用は遺伝子発現調節などのシステム的
理解に重要であり,その予測は生命情報科学の大きな課題である.
我々はタンパク質の立体構造情報を用いたタンパク質間相互作用
ネットワークの予測に取り組んできたが,本研究では
RNA結合タンパク質に着目し,従来タンパク質同士の計算に
用いられていた高速ドッキング計算手法をRNAも扱えるように
拡張した.また,本手法によって大量の複合体候補構造を生成し,
それらの結合エネルギーに基づくリランキングを用いたタンパク質-
RNA間相互作用予測手法を提案する.Protein Data Bankに
含まれるRNA結合タンパク質78例を用いた78×78通りの
網羅的予測に本手法を適用した結果,F値0.52での予測に成功した.