1T-2
3次元VTNモデルとその面関係を用いた物体の形状・姿勢推定手法の提案
○岩田和也,早瀬光浩,青木公也(中京大)
本稿では,3次元形状モデルとその面関係を用いた物体の認識手法を提案する.本研究で用いる可変テンプレートネットワークモデル(以下,VTNモデルという)とは図形的推論の一種で,基本形状の図形に拡大・縮小や回転といった運動を作用させたものである.これを拡張した3次元形状の投影像を用いたVTNモデルによる物体認識には幾つかの成功例がある.本研究ではこれに加えて,3次元形状を構成する面に着目する.対象物体の見え方によって変化する面を考慮することにより,認識精度と速度の向上を図っている.
本研究により,3次元VTNモデルを用いた物体認識に面関係を利用することの有効性を示すことができた.