1Q-5
カオス複素多方向連想メモリにおける1対多の想起能力の向上
○吉田明生,長名優子(東京工科大)
本研究では多値パターンの1対多の連想が可能なカオス複素多方向連想メモリ
においてカオス複素ニューロンのパラメータを時間的に変化させることで1対
多の想起能力を向上させる方法を提案する。カオス複素多方向連想メモリは、
多方向連想メモリに複素ニューロンモデルとカオス複素ニューロンモデルを導
入したモデルであり、複素ニューロンモデルを用いることで多値パターンの連
想を、カオス複素ニューロンモデルを用いることで1対多の連想を実現してい
るが、想起能力はカオス複素ニューロンのパラメータに依存しており、それら
を適切に設定することは難しい。提案モデルでは、カオス複素ニューロンのパ
ラメータを時間的に変化させることで1対多の想起能力を向上を実現する。