1G-5
イベント指向データ管理手法を用いた系図表示の研究 -線分交叉を伴う一系系図表示アルゴリズム-
○杉山正治(立命館大),生田敦司,柴田みゆき(大谷大),松浦 亨(北大)
我々は既に,系図表示ソフトウエアにおいて各個性の関係性を容易に
ハンドリングするための新しいデータ管理手法Widespread Hands
to InTErconnect BASic Elements(略称WHIteBasE)を提案した.
WHIteBasEは基本的に,婚姻関係と子の発生を一つのイベントとして
統合管理するための不可視結節点である.即ち,個性データは直接他の
個性データからは一切参照されず,WHIteBasEからのみ参照される.
その結果,データベース容量が少なくなるだけでなく,複雑な婚姻形態の
表示や線分交叉の探索も容易になった.本研究ではWHIteBasEに一系系図
表示機能を実装し,その有効性を検証した.