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走行消費電力の低さを競う教育コンテンツの構築
○山下直仁,松田昭信(九州組込みソフトウェアコンソーシアム)
現在、環境問題がクローズアップされており、低消費電力の対策が急務となっている。そこで、低消費電力の対策を学習するため、それらの教育コンテンツの構築が産官学の各界から求められている。その取組みとして、福岡市ではプロジェクト型実践演習(Project Based Learning:PBL)を開催しており、2010年度のPBLでは、「組込みソフトウェアと低炭素社会」をテーマに、より低い消費電力で走行できるロボット・カーを製作し、実際に走行させるコンテストをおこなった。このコンテストは、2010年9月に走行体の消費電力の低さを競うコンテスト「Green ET Challenge 2010」という名称で開催された。実施はNPO法人九州組込みソフトウェアコンソーシアム(QUEST)が担当した。本コンテストに参加したのは、企業関係5チーム、学校関係2チームの合計7チームであった。各チームは座学で得た知識と基本モデルをもとに、低消費電力のアルゴリズムを検討しながら本コンテストに挑んだ。ここでは、このコンテストを通じて、低消費電力対策への取組みについて、教育上有効的な効果があったことを報告する。