No.65
開催日時:3月10日(水)15:30-17:30
会場:第17イベント会場
イベント司会
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講演
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昨今,台風,集中豪雨などによる痛ましい被害が頻発するなか,迅速かつ的確な防災情報の提供が以前に増して切望されます.気象庁は,自然災害の軽減,国民生活の向上,交通安全の確保,産業の発展などに寄与するため,警報,注意報などの各種防災情報の改善・高度化を行っています.この防災情報の更なる有効活用を促進し,かつ利用者の様々なニーズへの対応やシステム効率などの観点から,防災情報の形式として,汎用性が高く,広く一般に普及しているXMLを採用し,XMLコンソーシアムの支援のもと,2009年5月に『気象庁防災情報XMLフォーマット』を発表,2010年度からの運用開始を予定しています.このセッションでは,なぜ気象庁が防災情報をXML化するに至ったか,その背景や理由について紹介するとともに,XMLコンソーシアムが『災害から住民一人ひとりの命を守るために』をテーマに,気象庁防災情報XMLフォーマットを使って実施した防災情報提供の実証実験について報告します.
15:30-16:00 講演(1):気象庁防災情報XMLフォーマットについて
山本 太基
16:00-17:30 講演(2):気象庁防災情報をXML用いた実証実験のご報告
牧野 友紀,日力 俊彦,芦田 尚人,松山 憲和
田原 春美
日本アイ・ビー・エムにてVMのシステム・エンジニアやOS/2推進に従事,その後,IBMが全世界で展開するEmerging Technology推進プログラムjStart(Jump Start)に日本代表として参加,Java,XML,Webサービス等の先進的利活用を牽引した.また,これまでにOS/2コンソーシアム,Javaコンソーシアム,EJBコンポーネントに関するコンソーシアム,XMLコンソーシアムの4団体を立ち上げている.特に,Java以降はオープンな先進技術を業界横断で普及推進することに注力し,ライフワークとして企業の枠を超えた活動の場作りに取り組んでいる. 2001年に立ち上げたXMLコンソーシアムでは設立以来,副会長ならびに運営委員会議長を務めている.
山本 太基
2001年 気象大学校卒.2009年 気象庁総務部企画課.
牧野 友紀
長年に渡り,アプリケーション間のメッセージング技術に携わり,製品の開発,技術支援に従事.現在,開かれた系で柔軟に振る舞う次世代の情報システムのアーキテクチャの研究開発を行っている.今までの仕事は,システムを“つなぐ”お手伝い,勝手に“つながる”仕組みの研究.“そしたら未来は” どうなるのが今の私の関心事である.
日力 俊彦
1990年4月日本アイ・ビー・エム株式会社入社.通信業,製造業,流通業,金融業のお客様を中心に,汎用機,分散C/S,VLDBを活用したシステム・デザインを担当.その後,米国開発部門でのオブジェクト指向製品の開発を経て,J2EE,Webサービス,ユビキタス等の先進アーキテクチャを活用したシステム・アーキテクチャ設計に従事.現在,XMLコンソーシアムSOA部会リーダー,情報処理学会会員.
芦田 尚人
様々なシステムインテグレーションやパッケージの企画及び開発に携わり,その後,製品やソリューションの企画,テクノロジー推進の業務に従事してきた.現在は,電通国際情報サービスにて,開発生産性と品質向上を目指し開発技術の追求を行っている.XMLコンソーシアムでは,関西部会,ビジネスイノベーション研究部会,SOA部会において,XMLという基盤の元で,上流から実装までのエリアで,自己の研鑽に努めながら,XML及び応用技術の普及・啓発を行っている.
松山 憲和
1988年株式会社PFUに入社し,ソフトウェア開発環境の整備,データベース関連関連ツール,文書管理製品の開発に従事.その後,分散コンピューティングやモバイル・エージェントの調査・研究を行う中でXML技術,特にWebサービス関連技術の重要性からXMLコンソーシアムに参加.XMLコンソーシアム Webサービス実証部会のリーダーとしてWebサービスに関する先進的な実証実験を多数実施.現在はWebOSとクラウド・コンピューティングに関する研究開発に従事.