抄録
RO-005
災害時における情報システムの障害分類と分析に関する一考察
安藤 恵・畑山満則(京大)
阪神淡路大震災以降、様々な危機対応システムが開発され、自治体に導入されている。しかしながら、情報課題は完全に解決されず、それに加えて新しい技術に起因する問題も表出している。 本研究では災害直後から必要な情報が確実に届く情報システムを実現することを目的としている。 本報告では情報システムの災害時での脆弱性を明らかにするために障害原因分析を行う。まず、過去に発生したケースを基に障害原因を9つのカテゴリーに分類する。またその分類から故障木解析を元にした各故障原因の関係の明確化を行う。次に、新潟県見附市の水害、地震での対応活動から既存システムをより確実に稼働させるための改良プロセスについて議論する。