抄録
RM-007
電気自動車(EV)向けITS情報通信システムの開発と評価
服部有里子・下田智一(三菱重工)・伊藤政義(三菱自動車)
電気自動車(EV)は1回の充電での走行可能距離に制約がある,充電設備の設置箇所が少ないなどの課題がある.EV導入促進のためには,これらの課題を解決するサービスが必要である.EV向けITS情報通信システムは,充電残量を監視し,充電ステーションを案内するとともに,車両を遠隔制御するシステムである.本稿では,広域通信網と路車間通信及び車載ネットワークを接続する通信プロトコルを開発し,センタ及び路側無線装置から車両データの読出・車両制御データの書込を実現する,車載システムと路側システムを開発した.実証試験の結果,EV車内での安心感向上,及び充電ステーションでの利便性向上について,サービスの有効性を評価した.