抄録
RM-006
車車間通信における効率的なジオキャスト伝送方式の検討
山田達也・光川真由・島田秀樹・佐藤健哉(同志社大)
近年,車両の増加に伴い車車間通信に関する研究が行われている.また,GPSの普及により位置情報を利用して特定の領域内に存在するノードにデータ伝送を行うジオキャストに関する研究が推進されている.既存の通信方式を車車間通信に利用した場合,渋滞状況などの車両密度が高い環境ではデータ到達性や接続安定性が低くなるという問題点がある.本研究では通信時におけるパケットドロップの発生を軽減するため,データ伝送にジオキャストを用いる.また,ジオキャストにおけるデータ配信を効率化し,車車間通信に適した通信方式を検討する.シミュレーション評価により既存方式と比較してパケットドロップの減少,スループットの向上が見られた.