抄録
RJ-007
常時利用可能なヘッドホン型身体バランス状況モニタ
松下宗一郎・細井悠貴・岩渕圭太(東京工科大)
頭頂部に小型の3軸加速度センサ及び3軸角速度センサを装着したヘッドホン型の運動計測システムについて,高精度な磁気式3次元位置センサを同時に使用することで利用者の身体バランス状況を評価する運動パラメータの同定を行い,計測において要求される運動センサの性能及び運動パラメータの特性を明らかにした.その結果,位置や角度といった絶対座標ではなく,速度や加速度等の時間微分を伴う運動パラメータによって,身体バランス状況の変化をより良く表現できることが見いだされると同時に,運動信号のベクトル軌跡長を用いた運動パラメータによって,計測環境の影響を受けにくいロバストな身体バランス状況推定を行えることが分かった.