抄録
RG-001
OS-EM画像再構成法を用いてX線CT画像における金属アーチファクトの軽減
董  建・近藤 篤・阿部恒介・早川吉彦(北見工大)・Cornelia Kober・Sven Kannenberg(Hamburg University of Applied Sciences)
歯顎口腔領域のX線CT画像に現れるストリーク・アーチファクトは、高原子番号の生体材料である金属等から発生し読像を妨げる。我々はML-EM法を使った実験に基づいて,今回はOS-EM法という統計的画像再構成法を応用してCT画像上に現れるストリーク・アーチファクトを軽減した。 ML-EM法より1枚の画像対して処理時間は短縮できた。更にCT画像は連続した多数枚のスライス像であるため、対象となる画像も複数枚となる。複数の対象画像を処理するシステムの開発を行った。余計の手作業時間もなくなるため、処理時間は大幅に削減できた。こうした複数枚のアーチファクト軽減処理システムの臨床応用が期待できる。