抄録
RF-002
自動交渉マルチエージェント技術に基づくコラボレーティブなデザイン支援システムの試作
奥村 命・藤田桂英・吉村卓也(名工大)・伊藤孝行(名工大/東大)
近年,地球温暖化問題対策,多国籍企業のグローバルな商品開発など,世界中から多くの人が同時に参加して議論をする必要がある場面が増えている.大規模な数の意見を集約し,合意を形成するためには,自動交渉エージェントによる効率的なコラボレーション支援が効果的に考えられる.本論文では,マルチエージェントの自動交渉機構に基づいたコラボレーティブな合意形成支援システムを提案する.特に,交渉対象となる設計モデルと属性空間を対応付ける手法と,ユーザーの効用空間を抽出する機構を扱う.一例として,公園デザインの作成を支援するシステムを取り上げ,ユーザの好みを抽出する.