抄録
RA-001
移動領域の予測を用いたメラノソーム追跡率の向上
岡部敏明・堀田一弘(名城大)
本論文ではScale-Invariant Feature Transform(SIFT)の特徴点検出とBayesの定理を用いたメラノソームの追跡法に加え,移動領域の予測モデルを導入し,追跡率の向上を図った.まず,Lanczosリサンプリングにより元画像を拡大し,SIFTを用いてメラノソーム候補を検出する.これらの候補からBayesの事後確率を推定し,確率が最も高い処を追跡する.しかし,メラノソームは非常に密集しているため追跡が難しい.そこで,ある程度の移動可能領域を予測した.この工夫によりメラノソームの追跡制度が向上することを確認した.