抄録
O-038
時間的ゆとりがある状況下での携帯メールによる働きかけに対する応答特性
吉永直生・板谷聡子(NEC)・Peter Davis(テレコグニックス)・田仲理恵・小西 琢・土井伸一・山田敬嗣(NEC)
著者らは、コミュニケーションを取ろうとしている相手が今反応を返す余裕があるかを知るため、多忙度測定のツール構築を目指している。多忙度測定のためにコミュニケーション応答時間に着目しており、忙しい時と忙しくない時それぞれに対して、応答時間の分布の特徴を調べている。本稿では、学生コミュニティにおいて比較的時間にゆとりのあると推定される時に、友人からの携帯メールで他の友人に情報の転送依頼を送らせるという実験を行った結果、応答時間の分布にどのような特徴が表れたかを報告する。また、この結果と別途企業の大規模電子メールデータベースで応答時間の分布を解析した結果とを比較し、考察を行う。