抄録
O-010
行動ターゲティング広告におけるプライバシー保護の実現方式についての検討
西村俊介・田中英彦(情報セキュリティ大)
近年では,インターネット広告市場は急速に拡大しており,その中でも行動ターゲティング広告は広告効果が高い手法として注目されている.一方で,行動ターゲティング技術によるプライバシー侵害への懸念も問題視されており,広告ブロック技術や法的な規制の可能性について,様々な議論が行われている.行動ターゲティング広告に対するニーズが確かに存在している現状において,行動ターゲティング広告を排除または規制することは,せっかくの機会を失うことになる.そこで,本稿では,プライバシー保護と行動ターゲティング広告の提供を両立させるための仕組みを検討する.