抄録
O-009
概念クラス化された知識伝達に基づくWebサイト構造改善手法の提案
野田祐希・中西義尚・長村篤記・金田重郎(同志社大)
Webサイト設計では,最初にコンセプトを定め,画面毎にプロトタイプを作成して,それをデザイナやユーザが評価して手直しする手法が多用されてきた.しかし,この様なアプローチでは,見た目に重点を置いた設計となり,ナビゲーション設計が軽視され,Webサイト上の知識の獲得が困難となる恐れがある.この問題を解決するため,本稿では,まずWebサイト利用を通じてユーザが得る最終的な知識構造を,概念クラス図として表現する.次に,構築されているWebサイトのリンク・画面構成を,概念クラス図と対比して,Webサイト構造の問題点を洗いだす.これにより,リンクを辿れば知識が効率的に頭の中に流れ込んでくるWebサイトの構築が可能となる.