抄録
N-035
プライバシー保護のための閲覧者権限に応じた画像フィルタリング手法の提案
本多隼也・村上佑馬・熊木武志・藤野 毅(立命館大)
近年,防犯や計測などを目的とした監視カメラが増えている.しかし,プライバシー保護の観点から,不特定多数の人物が撮影した画像を見られる状態は避けるべきである.そこで,通常時は個人を特定できない程度にマスクをかけておき,捜査などで画像を開示する必要がある際にはマスクを取り外し,復元できることが望ましい. そこで,顔など個人を特定できる部分の画像ブロックに対して擬似乱数との排他的論理和を適用することで,部分的マスク画像の生成およびその復元を行うシステムを提案する.画像ブロックごとに異なる値と排他的論理和をとるためブロック間の連続性が失われ,プライバシー保護をより強固なものとできる.