抄録
N-034
施設配置モデルを用いた特許文献の要約文抽出手法の提案
矢野裕和・古田壮宏・赤倉貴子(東理大)
弁理士が大量の特許公報から必要とするものを見つけるためには,その要約の利用が考えられるが,特許公報に含まれる要約はその内容の把握に十分な情報を含んでいない.ある特許公報の概要を把握するためには,請求項の内容を詳しく説明している明細書の文を考慮した要約が必要である.本稿では,明細書中の特徴を考慮した要約文抽出を目指し,既存の重要文抽出手法を公開特許公報に適用することを試みる.施設配置問題による文書要約のモデル化に基づき,公開特許公報の要約文抽出手法を提案する.実際の特許公報を用いて提案手法の適用可能性を示した.