抄録
M-043
ヒューマンエラー防止のための非作業動作検出
林 利毅・原田史子・島川博光(立命館大)
製造現場でのヒューマンエラーは,重大な事故や欠陥品の原因となる.ヒューマンエラーは作業環境や作業者の知識・経験不足などさまざまな原因によって発生する.そういった原因の中でも本研究では,過労や過剰なストレスのような作業者の身体的・精神的異常状態に着目する.作業者が異常状態にある場合,作業に必要のない動作や作業中の動作の停止のような非作業動作が発生する頻度や期間が増加する.そのため本論文では,作業中の動きを分析することでこのような非作業動作を検出する.本手法により検出された非作業動作が発生する頻度や期間を確認することでヒューマンエラーが起こりそうな状況を早期に発見し防止できる.