抄録
M-041
ファットツリー型データセンタネットワークにおける障害箇所推定ルールを用いた自律的経路制御方式の検討
石川さゆり・坂田匡通・小川祐紀雄(日立)
近年、データセンタ(DC)におけるMapReduce型等のアプリケーションの導入が進み、サーバ間通信が増加している。これに対し我々は、多数の小型スイッチにてFat-tree型ネットワークを構成することで、マルチパス、かつ、エンドシステム間でネットワーク遅延時間を一定にし、スケールアウトを可能にするスケーラブルDCネットワークを提案している。しかし、提案ネットワークは、多数のスイッチで構成されるため、障害時の経路制御が複雑になるという問題がある。この問題に対処するため、各スイッチが障害箇所を自律的に判定し、経路制御を行うことで、自動的に復旧する方式を開発し、システムの規模に依らず、目標性能を達成することを確認した。