抄録
M-006
知的照明におけるワイヤレス照度センサの省電力制御と照度収束の安定性
三木光範・長野正嗣・吉見真聡・吉井拓郎(同志社大)
我々は,個別に最適な明るさを提供する知的照明システムの研究を行っている.東京のオフィスに導入した知的照明システムでは机上面の照度を計測するために,有線の照度センサを用いている.しかし,有線の照度センサでは,ユーザの移動に対応し難しいことから,ワイヤレスの照度センサを試作した.しかし,ワイヤレス照度センサを用いて知的照明システムの動作実験を行った結果,センサの電池持続時間が短いということがわかった.本研究では,通信回数を削減することによって電池持続時間を約5倍程度増加させることができた.また,通信回数と照度収束の安定性にはトレードオフの関係があることがわかったため,それらの関係について考察した.