抄録
L-033
ルーティングアルゴリズムによるセンサネットワークのセキュリティ強化手法
孟  南・王 家宏・児玉英一郎・高田豊雄(岩手県大)
近年,コンピュータを利用した様々なシステムにおいて,機密データが外部へ漏洩する事件が相次いでいる。そのため,セキュリティを考慮したシステムが重要なものとなっている。これは,センサネットワークシステムにおいても例外ではなく,本研究ではセンサネットワークのセキュリティを向上させる新しいルーティングアルゴリズムの提案を行った。 本提案アルゴリズムを用いることにより,境界に近いノードの中継回数を最小限に抑えることができ,最終的に攻撃者に察知される可能性を減らすことができる。また本研究では,シミュレーション実験により,本提案手法が既存手法のAODVに比べ,電波漏洩が少なく安全性が高いことを確認した。