抄録
L-017
データセンタネットワークにおけるトラフィック優先度を考慮した動的ポーズ時間設定方式
早坂光雄・大島 訓(日立)
データセンタにおいてパケットロスのない高品質なネットワークを構築するために、データリンク層におけるストップ・リスタート型のフロー制御Priority-based Flow Controlが提案されている。この方式は受信側から停止時間を示した制御パケットを送信側に転送することにより、指定した停止時間だけ送信を停止させる方式であるが,各トラフィックの優先度毎に制御パケットが送信されるため,制御パケット数が過剰に多くなる課題があった。そこで,本稿では、各トラフィックの輻輳状態に応じて停止時間を自動計算することにより,制御パケット数を減少させパケットロスを回避する方式を提案し,その有効性を示した。