抄録
K-076
高齢者の移動軌跡を用いた生活リズムの導出
草野数馬・室 寛和・林 利毅・原田史子・島川博光(立命館大)
近年,高齢者の増加に伴い,要介護者が増加している.要介護状態に高齢者が陥ると,高齢者にもその家族にも大きな負担がかかるため,要介護状態に陥ることを防止する必要がある.高齢者は一般に,食事や掃除などの日常活動を規則的に実施する傾向がある.本研究では,高齢者が身体的・精神的に問題を抱えるとき,「食事の用意をする期間や回数の減少」といった一日の生活リズムの乱れがみられることに注目する. 本論文では,日常生活中の高齢者の位置情報から移動軌跡を算出し,移動軌跡から日常の生活リズムを導出する手法を提案する.本手法により,導出された日常の生活リズムと現在の生活リズムを比較し,生活リズムの乱れが検知できる.