抄録
K-065
仮想空間を用いた職業体験の操作履歴に着目した職業適性抽出
西出恭平・駒木建明・原田史子・島川博光(立命館大)
既存の職業適性検査は,小学生は知識不足のため対象から外れやすい.小学生の職業適性が判定できれば,ある職業に対する素質がないと判定されても,早期から努力することで素質を身につけられる.本論文では,知識の乏しい小学生が楽しみながら,職業の適性を測定するために,仮想空間を用いて職業適性を抽出する手法を提案する.本手法では取得した仮想空間内での操作履歴を,適性ごとに異なる評価式を用いて,定量的に適性を抽出する.提案手法の有用性検証のため,宅配便の職業体験を例に,適性抽出の仕組みを実装した.その結果,抽出したすべての適性に対し,既存の検査手法による結果と0.4以上の相関があった.