抄録
K-046
半側空間無視リハビリテーション向けソフトウェアの開発
粉川奈穂・美馬義亮・岩田州夫(はこだて未来大)
脳機能障害のひとつに半側空間無視という症状がある。この症状に対する視覚訓練には回復効果が強く立証できるものはないとされていたが、理学療法士らの研究により連続的に移動する図形を追視する訓練を行うことで改善がみられることがわかった。本研究では、上述の追視訓練を本格的に実施するためのソフトウェアを開発した。ソフトウェアでは図形の種類や表示方法の選択機能、パラメータによる図形の移動速度や大きさ、色彩の変更機能、図形の替わりに患者特有の写真画像を設定する等の機能を実装している。また改善評価テストの実施やリハビリ経過を記録する機能も実装している。