抄録
K-045
眼球運動により操作する重度肢体不自由者向けマウスポインタ
竹原一行(マルヤス工業)
ここでは、重度肢体不自由者が、パソコンのマウスポインタ操作を精度良く行えるようにする方法について述べる.従来からある視線入力方式では、ポインタを移動させたい位置を注視し、その時の目の画像をもとに視線を計算、移動させたい位置を特定しているが、精度があまり良くないという欠点がある.ここで述べる方法では、ポインタを移動させたい方向に目を向け、その時の画像から眼球の運動方向を検出し、移動させたい方向を特定する.特定した方向にポインタ移動を開始し、修正したい方向に目を向けることにより、ポインタの移動方向を修正しながら、希望位置までポインタを移動させる.この修正により、ポインタの位置精度を向上させる.