抄録
K-044
すごろくゲームを用いた数概念獲得訓練
鶴川直樹・縄手雅彦(島根大)
我々は小学3年の脳性麻痺児の協力のもと,数の概念が向上するようツールを作成し,その効果について検証している.協力者は知的発達に遅れがみられ,足し算が苦手であり,繰り上がりの理解ができていない.そこで,心的数直線を参考にした「すごろくゲーム」を作成し,協力者に行ってもらった.この「すごろくゲーム」には10の補数関係の理解や数え足しの方略の理解を進めるようなイベント等を用意している.本研究では,この「すごろくゲーム」を使って訓練することにより,10の補数関係や数え足しの方略の理解が進み,数概念の能力に向上がみられるか検証していく.