抄録
K-042
在宅療養患者危険行動検知システムの開発
鳥山朋二・浦島 智(富山県大)・馬田一郎(NICT)・中村正樹(富山県大)
重い病状の患者がベッドの空きを長く待たされるという状況が社会問題化している.在宅医療は,患者宅における適切な医療提供を通じて,患者とその家族のQOLの向上を図るものとして期待されている.しかし近年,回復期リハビリテーションを終えて在宅療養に移行した患者が,過信や過失により転倒・転落などの事故を起こし,再入院してしまうケースが生じている.本稿では,車いす,ベッド,手すりに患者の状況を取得するセンサを配置し,無線ネットワーク経由で取得・分析できるシステムの構築を行った結果について報告する.実験の結果,実験の結果,いくつかの特徴行動が識別可能であり,その情報から患者の回復状況を予測できる見込みを得た.