抄録
K-030
慣性センサによるバイオリンの運弓動作指導の検討
宮里洸司・野口健太郎・神里志穂子(沖縄高専)
楽器演奏には,言葉による伝達が難しい,暗黙知であると考えられる技能がある.我々は,バイオリン演奏における運弓動作のスキルを対象に,動作計測によってスキルを評価する方法について検討してきた.本稿では,バイオリンの運弓動作の最も基本的なスキルである,弓と弦が垂直に接するように運弓動作を行うというスキルに着目し,慣性センサによって演奏者に自らの動作をフィードバックし,スキルの習得をサポートすることを提案する.また,その検証のため,短期間の連続したバイオリン演奏の練習において,慣性センサによるフィードバックの有無によるスキルの熟達度の比較を行う.