抄録
K-018
TOFカメラによる連続手話認識に関する検討
森口拓哉・酒向慎司・北村 正(名工大)
近年,聴覚障害者と健聴者の対話支援を目的としたコンピュータによる手話認識の研究が進められている.手話認識には手指動作の取得が必要であり,従来では手話動作の動画像を用いる方法と,手にセンサを装着する方法がある.前者は動画像のため,奥行き情報の取得が容易ではない.後者では奥行き情報は取得できるが,センサを装着するため話者の負担となる.奥行情報を容易に計測でき,かつ身体的な拘束のない方法として,TOFカメラを用いることが考えられる.本研究では,これまでに提案してきた隠れマルコフモデルに基づいた手話認識の枠組みを用い,TOFカメラによって得られる手話動作の認識を試みた.