抄録
K-015
工業高専における知的財産教育の実践
福本 徹(国立教育政策研)・宮川洋一(岩手大)
本稿では、企業の研究開発で行われている特許検討、自社の権利化、発明の思想化を意識した特許請求項の執筆とその改良を中心として実践を行った。実践内容は、特許と著作権の比較・ソフトウェア特許・特許出願から特許成立まで・企業における特許活用・特許明細書の構成・発明の思想化の考え方とその実例、演習では特許請求項を実際に作ることである。高専5年生を対象とした実践を行い、「発明への関心」「知財の尊重」については有意に上昇し、「著作権への意識」は前後で高いままを保った。