抄録
K-006
C言語関数呼び出しの間違い分析による行き詰まり原因の特定
谷川紘平・原田史子・島川博光(立命館大)
大学で行われるプログラミング演習では,教員は学生が理解に行き詰る内容を把握したうえで指導する必要がある.理解に行き詰る内容の把握には学生の学習過程の追跡が必要である.しかし現状では,教員は演習の結果であるソースコードからこの内容を判断しているため,効率よく指導できていない.本論文では,学生の演習過程から関数呼び出しの履歴を収集し分析することにより、多くの学生が陥りやすい間違いをパターン化する.さらに学生が演習中に陥る間違いの遷移状況を学習パターンとして抽出し,パターンに応じて理解に行き詰る原因を検出する手法を提案する.これにより教員は,学生の行き詰まりに素早く対応でき、効率よく指導できる.