抄録
J-067
立体視によるGUIの操作性改善の検証
三神祐介・小宮山摂・武藤 剛(青学大)
近年,パソコンにおいても3Dディスプレイを利用した製品が登場しているが,コンテンツはエンタテイメント系が多く,立体視による実用性の向上についてはあまり検討されていない.そこで本論文では立体視可能なGUIの有用性の検証を目的とし,その効果を検討した.本実験では,被験者に立体視可能なボタンをクリックさせた.立体視,非立体視それぞれの場合において被験者が一定数ボタンをクリックするまでの時間を計測し,比較・評価を行った.実験の結果,立体視,非立体視の作業時間に差はなかったが,立体視の方がより早く作業に慣れることがわかった.これによりGUIの立体視は「慣れの早さ」という観点から有効であることが明らかとなった.