抄録
J-026
ヒューマノイドロボットのジェスチャに対する人の注視行動の分析
柴崎優太・上出純平・福原佑貴・中野有紀子(成蹊大)
ロボットによるジェスチャをコミュニケーション信号として意味あるものにするには,どのような点に留意すべきであろうか.本研究ではWOZ法を用いて,①発話内容に適したジェスチャを適切なタイミングで行う発話同期ロボット,②発話内容と無関係にジェスチャを行う発話非同期ロボット,③ジェスチャをしないロボット,④人の4条件において対話収集実験を行った.アイトラッカを用いて被験者の視線データとビデオを収集し,ジェスチャに対する人の視線と頷きを分析した結果,ロボットがアイコニックジェスチャを適切なタイミングで行うと,発話非同期ロボットと比べて被験者のジェスチャへの注目時間や回数が増加することが分かった.