抄録
J-010
接触機能を持つ音声対話ロボットに関する研究
小川拓貴・森田和宏・泓田正雄・青江順一(徳島大)
 近年の少子高齢化の進行で,介護や医療の現場では,認知症の要介護者の話し相手による介助者の負担軽減,また認知症の抑止を目的としたロボットの利活用の研究が進められている. この目的に対して本研究では,音声対話機能を有する対話ロボットに対して,接触による応答機能を実現し,効果分析を行う.  本研究では,接触効果を高めるために感触の柔らかいぬいぐるみを利用し,圧力センサーを介して,接触に対する音声応答を実現する.  実験評価を行った結果,接触による応答機能を有したロボットが 言語コミュニケーション,非言語コミュニケーション,関心,感情の総合評価において,効果があることが分かった.