抄録
I-090
DCT係数の交換によるスクランブル画像のファイルサイズの増加を抑制した半開示スクランブル技法
張 希賾・姜  錫・坂本雄児(北大)
有料画像配信において,画像内容を隠蔽ではなく劣化させ,スクランブル画像自体をサンプル画像とする,半開示スクランブル法が提案されている.半開示スクランブル法では,配信者がスクランブル強度を制御することで,必要とする劣化度合いのスクランブル画像を作成することができる。従来手法では,DCT係数をランダムに増減させることによりスクランブル強度を定量的に制御できるが、画像のファイルサイズが大きく増加してしまうデメリットがある。本研究では、DCT係数の交換による半開示スクランブル法を提案し、実験結果からスクランブル画像の画質を定量的に制御と共に、ファイルサイズの増加を抑えることが可能であることを確かめた。