抄録
I-084
ピアノ演奏における前腕位置修正支援手法の提案
小林翔太・中平勝子(長岡技科大)
楽器演奏では演奏を司る体の部位の動きが重要となる.鍵盤楽器演奏初心者の場合,演奏部位(腕・手首・指)の形が崩れ,指が思うように動かず,練習を苦痛に感じる場合がある.本稿では,こうした学生に対する演奏指導支援の一つとして,鍵盤楽器演奏中の演奏部位を認識し,演奏部位の崩れを指摘する手法を提案する.まず,正規化距離法を用いた背景差分法により演奏者の検出を行う.検出された演奏者について,平均的な人体の比率モデルから演奏部位の抽出を行う.抽出された演奏部位の角度を評価値として演奏部位の位置を評価し,位置不良を指摘する.