抄録
I-067
ウォークスルー自由視点映像の高能率伝送を可能とするデータフォーマット方式
石川彰夫・三功浩嗣・菅野 勝・内藤 整(KDDI研)
筆者らは,伝送データ量を削減するため,ウォークスルー映像の生成に必要な最低限のデータを伝送する方法を検討した.その結果,正射影画像をサーバに格納しておき,ユーザの要求視点に応じて,被写体1個あたり正射影画像2枚と奥行きマップを伝送する手法を考案した.しかし,この手法は伝送データ量の削減を目的としているため,生成される画像の画質を考慮していない.そのため,正射影画像の最適な組み合わせを実現できておらず,画質が劣化する可能性があった. そこで,必要な最低限のデータを伝送するという前提条件を変えずに,生成画像を高画質化するため,伝送すべき最適な正射影画像を選択する手法を提案する.