抄録
I-063
小サイズ符号化ユニットに非冗長符号化テーブルを用いる省メモリ帯域HEVCコーデック
先崎健太(NEC/筑波大)・蝶野慶一・仙田裕三(NEC)
本稿では、小サイズ符号化ユニットに非冗長符号化テーブルを用いる省メモリ帯域HEVCコーデックを提案する。提案法では、ピークメモリ帯域を約60%削減するために、8x8未満のインター予測ブロックの使用を禁止する。この制約により、予測モードと予測形状を示す符号が冗長となる8x8符号化ユニットにおいて、非冗長な符号化テーブルを用いる。高精細テストシーケンスに対するシミュレーションの結果から、オリジナルのHEVCコーデックに対して、提案法は平均符号化ロスを約0.4%に抑制できること、および、エンコード時間を約15%短縮できることを確認した。