抄録
I-050
調和度を用いた配色支援のための一手法
名越秀隆・小堀研一(大阪工大)
ポスターやウェブサイトなどのコンテンツにおいて,閲覧者が配色から受ける影響は大きい.しかし,色彩に関する専門的な知識や経験を持たないユーザにとっては作成したコンテンツの配色の調和がとれているか,また,どのような変更を行えば調和のとれている配色となるかを判断することは困難である.そこで,本研究では入力された配色を調和のとれた配色に変更する配色支援手法を提案する.本手法では入力された配色の調和度が高くなるように配色を変更する.調和度とは色彩調和論に基づき配色を定量的に評価するための指標である.配色を変更する際には,色調の変更を制限することによって配色の印象を大きく変えずに行う.