抄録
I-046
部分的な奥行き指定に基づく静止画像の疑似3次元化
成田裕介・松田一朗・青森 久・伊東 晋(東理大)
近年,ステレオ視を利用した立体映像を視聴する環境が急速に普及しつつある.既存の2Dコンテンツを疑似的に3D化するために,奥行きマップを低コストで付加する技術への関心が高まっている.本稿では,マウスを用いた簡易な操作によりユーザが部分的に奥行き情報を指定し,これを画像全体に伝播させることで,静止画像に対応した奥行きマップを生成する手法について検討する.画像の輝度情報を考慮した伝播処理を導入することで,より自然な奥行きマップを生成することが可能となった.