抄録
I-041
戦災前の広島の町並み復元のための家屋配置法
細井雄介(電機大)・砂川宗一郎(電機大/スクウェア・エニックス)・森谷友昭・高橋時市郎(電機大)
本稿では,3DCGを用いて戦災前の広島の旧市街中心部の町並みを復元するため,旧市街区の区画に家屋を自動配置する手法について述べる.主要道路に面した区画の一辺に,当時の航空写真を基に人手で家屋を配置した.この表通りパターンを10数例作成した.次に旧市街中心部の主要道路に沿って,表通りパターンをランダムに並べる.このとき,パターン内の家屋の位置もランダムに入れ替える.このままでは,道路に面した家屋が並び,内側に家屋がない区画になってしまう.そこで,予め手作業で家屋を密集して配置した区画パターンを作成しておく.この区画パターンと外周のみ家屋が配置された結果を合成して,リアルな町並みを復元したので報告する.