抄録
I-001
低コストなポータブル・デジタルホログラフィック顕微鏡の開発
白木厚司(木更津高専)・下馬場朋禄(千葉大)・豊田太郎(東大)・増田信之・伊藤智義(千葉大)
ディジタルホログラフィック顕微鏡(DHM:Digital Holographic Microscopy)は,ワンショットで試料の振幅・位相情報を同時に計測することが可能なため,試料を3次元的に観察できる特徴がある.DHMは,CCDやCMOSカメラなどで試料のホログラムを撮影し,計算機を用いてそのホログラムからの光波伝搬を計算することで再生像を得ることができる.このシステムのコストは10万円程度と高価であり,光学系も撮影距離が30~40cmに設定されているため小型とは言えない.そこで本報告では,安価な光学部品を採用することでコストを削減するとともにポータブルなDHMシステムの構築を行ったので報告する.