抄録
H-075
確率伝播法を用いたネットワークモデルの最適化による道路網の抽出
植村 匠(崇城大)・内村圭一・上瀧 剛(熊本大)
近年ディジタル道路地図はその有用性と汎用性から様々なシーンにおける基盤情報となっている.ディジタル道路地図の性質として実空間の地形と変わりないものが望ましいため,実空間の地形変化に伴う頻度の更新が求められる.しかしながら現在のディジタル道路地図は人の手によって作成されており,長期の作業時間を要するため更新頻度に限りがある.そのため更新頻度の向上のためにもコンピュータによるディジタル地図作成の自動化が求められている.本論文ではラスタデータである道路領域に対して,確率伝播法を用いてネットワークモデルを最適化することで,ベクタデータである道路ネットワークを自動構築する手法について検討及び考察を行う.