抄録
H-072
顔画像クラスタリングとカメラモーション検出を利用した撮影者の注視対象を含むキーフレーム選択
石川真澄・野村俊之(NEC)
放送局内の素材映像やホームビデオの内容把握を目的に、撮影者が意図をもってフォローした対象やカメラを静止させて撮影した対象を含むキーフレームの選択方式を提案する。本方式では、カメラモーションをもとに、フォロー撮影した区間、カメラを静止させて撮影した区間、カメラを動かして撮影した区間の3種類に分類する。区間の分類種別と、顔画像クラスタリングによって推定される人物の出現時刻とをもとに、各区間からキーフレームを選択する。素材映像とホームビデオの各10本について手動選択したキーフレームと比較した結果、素材映像で適合率78%、再現率87%、ホームビデオで適合率67%、再現率68%を得た。